銀河鉄道の夜
2009年 09月 29日
日曜日、映画「銀河鉄道の夜」の上映会が国立市であったので観に行きました。
宮沢賢治原作です。
一度、テレビで観たことがあって、なんとキャラクターが猫なんです。
ジョバンニもカムパネルラもザネリも。しかも二足歩行!
ジョバンニが活版印刷所で文字を拾うシーンの猫手には胸キュンした記憶……。
猫も宮沢賢治も大好きな私にとって、素通りできるもんですかー。
本で読むよりも、全体的に色合いも暗く、淡々と話が続く。
でも、このうら寂しいのが本当なんじゃないかと思います。
だからこそ、サザンクロスの十字架はあんなにぴかぴかに光っていたのだし、
ジョバンニは最後「カンパネルラー!」と声を上げて、感情が湧き出たんじゃないかと。
すべてを両手離しで喜べない。残酷だけど、どこか優しくて美しい。
そして、ときどき、こそっと静かに笑う。
そんな宮沢賢治のお話が好きです。
・・・・・
ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら
峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。
by 120pop
| 2009-09-29 23:16